みなさん、腰痛を感じたことはありますか? 腰痛は日本人の国民病とまで言われてしまうほど多くの人が悩んでいるそうです。人間は遥か昔に四足歩行から二足歩行へと進化し、両手が空くことにより道具を使い便利に生活するようになりました。しかしその代わり、重力のかかった上半身の重みを腰で支えることになったのです。つまり、何気なく立って生活をしているだけでも常に腰に負荷がかかっているのです。
当社でも乗組員・陸上社員ともに腰痛を抱えている方は少なくありません。快適に仕事を続けるためには、この問題は重要な課題だと認識しています。
そこで、少しでも腰の負担を軽減させるアイテムはないかと模索した所、株式会社イノフィス(https://innophys.jp/)社製のマッスルスーツという商品にたどり着きました。まずは陸上社員で試着デモを体験し、弊社各船でも順次導入トライアルを行い、2024年5月より各船に配備することとしました。
今回導入したのは外骨格タイプで空気圧を利用した人工筋肉によりアシストを行う『マッスルスーツ Every』と、衣服のような付け心地なのに人工筋肉の技術を応用したゴムの力で腰の負担を軽減してくれる『マッスルスーツ Soft-Power』の2タイプです。
マッスルスーツは治療器具ではありませんので腰痛を治療することを目的とはしていませんが、既に腰痛を患っている場合も作業の時に着用すれば腰にかかる負荷が軽くなるメリットがあります。さらに、今はまだ腰痛を感じていない乗組員が作業の時に積極的に着用すると、将来起こるかもしれない腰痛を未然に防ぐことができるそうです。また、女性乗組員や年配の乗組員の仕事にも有効活用できると期待しています。
船上で中腰の姿勢を長時間キープしたり、重量物を何度も繰り返し持ち上げるような仕事は多くはありませんが「少しでも腰への負担を軽減して、長く健康的に仕事をして欲しい。」という思いで導入を決めました。