今年の夏に産後パパ育休を取得した乗組員から、こんな声が届きました

この度は、産後パパ育休を取得させていただき、ありがとうございました。
もともと1か月ほどの船員休暇だけでは、産後の妻と子どもをしっかり支えられるか不安に感じていました。そんな中、妻が安定期に入り会社へ連絡した際に、育児休業制度について教えていただき、思い切って申請することができました。
手続きの書類や流れについて何も分からず戸惑っていましたが、担当の方が丁寧にサポートしてくださり、本当に助けられました。
心から感謝しています。
結果的に、船員休暇と合わせて約80日間お休みをいただき、微力ながら妻を支え、子どものお世話にもたくさん関わることができました。
妻も育休取得をとても喜んでくれ、家族みんなにとって大切な時間になりました。
守るものが増えた今、これからの仕事にもいっそう力を入れて頑張りたいと思っています。
そして、もし二人目を授かることができたら、また産後パパ育休を取得したいと思っています。
制度を実際に使ってみた声から、
「家族の役に立てたことが嬉しい」
「仕事への気持ちも前向きになった」
そんな実感が伝わってきて、とても嬉しく思います。
産後パパ育休施行から3年。当社でも利用が進んでいます!
産後パパ育休が2022年10月に始まり、今年で3年。
当社でも3人の乗組員が取得し、現在は4人目が産後パパ育休中です。
また、第二子の誕生に合わせて“2回目の産後パパ育休取得”を予定している社員もおり、少しずつ制度が根づいてきています。
船員の働き方と、変わってきた価値観
船員の仕事は、一般企業の働き方とは大きく異なり、乗船中は長期間家を空けます。
昔はその働き方ゆえに、
「出産には立ち会えないのが普通」
と覚悟して船に乗っていた時代もありました。
しかし今は、共働き家庭の増加や少子化など、社会全体の状況が変わり、
「仕事と家庭を両方大事にしたい」
という考えが当たり前になりました。
当社としても、そうした変化に合わせて柔軟に働ける環境づくりを進めています。
実は、船員と産後パパ育休は相性が良い制度です
産後パパ育休は、
子どもが生後8週間以内に取得でき、2回まで分割が可能な制度です。
船員は乗船中こそ家を空けますが、下船中はまとまった休暇があります。
その特性を活かすことで、
「育児の大変な時期をしっかり支える」
という育休の目的に、むしろ適した形になることもあります。
もちろん、海運業界では船員不足もあり、配乗調整などの入念な準備は必要です。
それでも当社では、
「出産直後のいちばん大変な時期に家族のそばにいてほしい」
という思いを大切に、調整しながら取得してもらうようにしています。
無理なく、長く働けるように
海での仕事は責任が大きく、やりがいもあります。
同時に、家族と過ごす時間も大切です。
どちらか一方だけではなく、
両方を大事にできる働き方が、長く安心して続けられる環境につながると考えています。
当社は、社員が仕事も家庭もどちらも大切にできる働き方を応援しています。
安心して働ける環境があるからこそ、家族と笑顔で過ごせる。
そして家族が支えてくれるからこそ、仕事にも前向きに向き合える。
これからも、社員一人ひとりが自分らしいバランスで、
“仕事もプライベートも、どちらも大切にできる”
そんな環境づくりを進めていきます。