A DAY ONBOARD
船内の1日
操船や着離桟、荷役に関する業務を指揮する甲板部は、おもに船橋(ブリッジ)と甲板上で業務に携わります。船のエンジン、その他機関室内の機器類の運転、監視、メンテンナンスを行う機関部は機関室で業務に携わりますが、甲板上で荷役作業や着離桟作業のサポート業務もします。各部はどのようなタイムスケジュールで業務に携わっているのでしょうか?
Deck department
甲板部の1日
船舶は24時間体制で運航しています。そのため、航海士と甲板部員の2名体制で見張りと操船をする「航海当直」を、3組で4時間ずつ、1日2回行います。
基本的に一等航海士は4:00~8:00と16:00~20:00(ヨンパー)、二等航海士は0:00~4:00と12:00~16:00(ゼロヨン)三等航海士は8:00~12:00と20:00~24:00(パーゼロ/ハチゼロ)が割り当てられています。
終日航海の日(二等航海士)
入出港、荷役の日(二等航海士)
Engine department
機関部
機関部にも「機関当直」がありますが、日中は機器操作やメンテナンス作業を行い、夜間は当番を指名しアラームが鳴ったら対処する体制(Mゼロ)をとります。出入港や着離桟のときは機関長が機関室で機関監視、一等機関士は船橋でテレグラフ(主機遠隔操作)操作を行います。
終日航海の日(二等機関士)
入出港、荷役の日(二等機関士)
Facility
船内の施設
居室
ひとりひとりに個室が与えられます。
居室には寝台、机、ソファ、ロッカー、冷蔵庫、テレビ、DVDプレーヤー、空気清浄機が備え付けられています。
寝台に布団を敷いて寝ます。低反発マットレスを導入し乗組員から好評です。
浴室
24時間循環風呂システム
洗濯室
1隻につき、2~3台の洗濯機と乾燥機が設置されています。
食堂
食事は司厨長(コックさん)が作ってくれます。配膳はセルフサービス。
多目的室
仲間とテレビを観たり、談笑したり、打ち合わせをするスペースです。
船内の通信環境について
船内にはWi-Fi環境があり乗組員に開放しています。沿岸から離れて航行する場合を除き、インターネットにつなぐことができます。また各船に業務専用の衛星船舶電話が搭載されており、日本近海どの海域においても音声通話が可能になっています。