SERVICE
内航タンカーとは

旭汽船株式会社は、国内を航行するタンカー(内航タンカー)に乗組員を配乗し、日本全国のエネルギー海上輸送に従事しています。

Domestic transportation
内航タンカーの役割

日本のエネルギー物流を支える内航タンカー

日本はエネルギー資源を海外からの輸入に大きく依存しています。輸入された原油は国内の製油所で重油・軽油・灯油・ガソリン・ケミカル原料・石油ガスなどに精製され、これらを日本各地の油槽所(タンクターミナル)に効率よく海上輸送しているのが内航タンカーです。各地の油槽所に運ばれた石油製品は、タンクローリーなどで陸上輸送され、工場などの需要家やガソリンスタンドへ。そして私たちの元に届きます。
このように内航タンカーは日本のエネルギー物流の根幹を担い、私たちの暮らしを支えています。

日本のエネルギー物流を支える内航タンカー

Service route
主要航路

内航タンカーは石油会社の製油所から油槽所(タンクターミナル)へとエネルギーを運ぶことが任務です。製油所や油槽所は日本各地にあり、日本全国津々浦々、貨物のオーダーに応じて航海します。決まった港を往復するような定期航路ではありません。

主要航路

主な場所のみ図示しています

Cargo
積載貨物

内航タンカーが運ぶ貨物は主に原油から出来た石油製品です。これらは石油会社の製油所で原油を常圧蒸留装置で加熱し、各成分の沸点の差を利用し石油製品がつくられます。
運ぶ貨物の種類は様々ありますが、白油、黒油、ケミカルに大きく分類できます。白油は軽油、灯油、ガソリン、ナフサ。黒油は重油。ケミカルはナフサを原料とする液体化学薬品類、植物由来のアルコールなどがあります。

白油

白油

  • 軽油=トラックやバスなどの大型車両の燃料
  • 灯油=ジェット(航空機)燃料、暖房用燃料
  • ガソリン=自動車の燃料
  • ナフサ=化学薬品の原料
黒油

黒油

  • 重油=船舶の燃料、工場や火力発電所の燃料
ケミカル

ケミカル

  • ナフサを原料とする液体化学薬品=化学繊維、プラスチック、塗料等の原料
  • 植物由来のアルコールなど
積載貨物

Safety & Environment
安全性と環境への配慮

1.安全性

船舶は各種法令と諸規則に基づき建造され、運航中は適切な保守管理を行い定期的検査もクリア、安全基準をクリアしています。
乗組員は法令に基づく資格要件を満たした者を必要人数配置し、法令や各種マニュアルに基づく当直の実施、各種作業を行うことで、安全確実な船舶運航を実現、海難ゼロを達成しております。

2.環境への配慮

あらゆる産業に環境への配慮が求められている今、船舶は環境にやさしい輸送手段として注目されています。 その理由は、大きな輸送量に起因します。内航タンカーでいうと、約4,000総トンのタンカー1隻が運べる貨物の量はおおよそ最大で6,000キロリットル、タンクローリー(16キロリットル型)約375台分。
他の輸送機関に比べて一度に大量の貨物を海上輸送できるのが船舶のメリットです。
1トンの貨物を1キロメートル運ぶエネルギー消費量も船舶は有利であり、同時にCO2(二酸化炭素)排出量も少なく環境にやさしい輸送手段です。

環境への配慮