INTERVIEWS
乗組員インタビュー

いい上司ばかりなので仕事を覚えるのが楽しい。

機関部 2021年入社
石村 颯一郎 機関員(山口県出身)

エンジン整備作業は楽しい半面、難しい

石村颯一郎

タンカー乗組員を目指した理由は、まず、父親が漁師として働く姿を見ていて「海に携わる仕事をしたいな」と思っていたことがあります。その後、地元の水産高校に進学していろいろな話を聞いたり知識を得ると、「漁師じゃなくて大きい船に乗りたい」とだんだん目標が変わり、最終的にタンカーになりました。

4月に初乗船しましたがいったん陸上研修で船を下り、5月から再び乗船して約2か月経ったところです。本船機関部の新人は私を含めて2名。同期がいると、一緒に作業をやりつつ話し合いや相談をしながら覚えていけるので、安心して知識を蓄えられています。

好きな業務はやはりエンジンの整備作業。整備といってもたくさんありますが、分解して中の構造を見てまた組み立てる、そこからいろんな新しい知識を取り入れていく…それが楽しいです。じつはエンジン整備作業は楽しい半面、難しさや大変さもありますが。

仕事としては、離着桟作業や荷役作業のほうが繰り返しやっているので上達している気がします。着離桟作業は係船索を出したりする作業で間違えばケガの恐れもあるので、上司に何度も注意されながら教えてもらい、慎重に取組んだおかげで身に付いたと思います。最初は正直ビビッていましたが段々慣れてきました。

機関整備は日々の予習復習が大事

石村颯一郎

仕事でやりがいを感じるのは、例えば、1回教えられた機関作業や荷役作業を再度やって1回目よりスムーズにできたとき。機関作業については全部やりがいを感じます。まだまだ難しいから分からないことはたくさんありますが、教えられたことはどんどん身に付いています。指示されなくても動ける ようになり、仕事に対して積極的になりました。同じ失敗も大分なくなっています。

機関整備で一番思うのは「予習復習は一番大事」ということ。1回やったことは何回も教えてもらえないので、教えられたことやメモしたことを自分の頭で整理し、前の日もう一度見返して頭に入れておくのが大事だと思っています。

予習復習を休憩時間にやったうえで残った時間があれば、上司の部屋に行って一緒に少々お酒を飲んだりゲームしたりしています。できるだけ上司とコミュニケーションを取っておくと、分からないことを聞いたりするのもスムーズにいきますし。仮バース(公共岸壁での待機)のときは上司の方々に食事に連れて行ってもらい高級焼肉店でご馳走になってしまいました!みなさんわいわい楽しかったです(笑)。

初任給で家族に大型冷蔵庫を買ってあげました

休暇になったら家でゆっくりして、カラオケに行きたいです。旅行とかにも行きたいけれどコロナ禍なので限られてますよね。近場で行けるところがあれば…でしょうか。

あと、休暇になったら家族に何か買ってあげようと思っています。じつは初任給が出たとき、すべてつぎ込んで大型冷蔵庫を買ってあげましたが(笑)。

1年経つと自分も先輩になります。未来の後輩たちに言いたいのは、タンカーというある種の閉鎖空間で限られた人たちと過ごすのに一番大切なのは、良好な人間関係ということです。
船では毎日同じ顔を合わせなきゃいけないので、ギスギスした感じになってはいけない。そこを考えると、いま船に乗っている人たちは人間関係の大切さが分かっている人だけ。人柄のいい上司ばかりなので、この会社に入ってよかったなとつくづく感じています。