INTERVIEWS
乗組員インタビュー

ひたすら先輩に付いて、がむしゃらに覚えています。

機関部 2021年入社
平井 えりか 機関員(山梨県出身)

人と違うことがしたい、と船の世界へ

平井 えりか

私の出身地は山梨県です。海と船にほとんど関わりがないところですが、「人と違うことがしたいな」と思い進路を決めました。親は急に私が言い出したのでびっくりしていましたが、すぐに応援してくれました。清水海上技術短大に進学して学ぶうち、次第にタンカーのかっこいい外観に惹かれて「乗りたい」と思うようになったんです。

今、念願叶ってタンカーに乗船していますが、何をしたらいいか全然分からないので、ひたすら先輩に付いてがむしゃらに覚えている状態です。

得意な業務は簡単な整備作業。なかでも部品を軽く分解して油汚れを掃除してからまた組み立てるストレーナー掃除が好きです。作業頻度が多いので自然とすぐにできるようになったと思います。苦手な業務は出入港作業。係船ロープが思っていたより太く少々重いので網取りボートにロープを送り出すのがまだ難しいし、「握力が必要だ」と感じています。

出入港作業のほか荷役や機関整備でも力がいる作業が多く、自分の力の弱さを実感しました。でも、何度も力仕事を繰り返していくうちに筋力がつき、少しずつ仕事がスムーズにできるようになってきました。力仕事は男性に頼ってしまう部分がありますが、ある程度のことはできるようにしたいです。

いつかは一等機関士に

平井 えりか

最初まったくできなかったことができるようになり、いろいろな作業を少しずつ任せてくれるようになりました。物覚えが悪く力が弱かった私としては、作業がうまくいく度に自分の成長を感じています。

今は機関員ですが、いつかは一等機関士になりたいと考えています。機関長はまだ怖くて「なりたい」とは言えません(笑)。早く仕事を覚えてミスがなくなるようにするのが今後の課題です。

機関部は仕事が同じ時間に終わる場合も多く、同期や上司とご飯食べながらわいわいしゃべっています。普段聞けない話が聞けておもしろい。部屋で何人かで集まって話すこともあります。

女性の先輩もいますが未だ乗り合わせたことはなく、船で女性は私ひとりですが困ったことはありません。もし困ったことがあったら事務所の女性社員にLINEや電話で相談もできるので安心感がありますね、乗船前の研修で顔合わせもしていますし。

休暇は家でたくさん料理をつくりたい

休憩時間は音楽聞くのが好きなので、大好きなK-POPを聴いています。あとはテレビを観たり、同期といろいろな話をしてますね。

仮バース(公共岸壁での待機)はリフレッシュできます。船を降りて初めての土地で大きな買物もしましたし、岩盤浴や銭湯にも行きました。仮バースが決まってからどこに行こうかと考えますが、そこからがもう楽しいです。

船では司厨長が食事を提供してくれますが、その毎回の食事がすごく楽しみ。お気に入りのメニューは1か月に何回か出るカレーライス、おいしいですよ。司厨長が変わると料理が変わるのでそれも楽しみですね。まもなく下船の予定ですが、休暇中は家でたくさん料理をつくりたいと思っています。

また、たくさん買い物する予定でリストつくっているところです。覚えることがたくさんあったので初乗船は長いと感じませんでした。
3か月がっつり仕事して1か月しっかり休む、という感じが私には合っていそうです。

清水海上技術短大時代の友人と連絡を取っていますが、他の船種と比べるとタンカーは忙しいように感じています。でも忙しい分、お給料もそれ相応にもらえています。仕事を覚えるのも楽しいし、まだまだ頑張れると思います。